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2011.12.11

アレクサンドリア

DVDで映画「アレクサンドリア」(AGORA)を見ました。一応スペイン映画らしい。4世紀、ローマ帝国時代のエジプト、アレクサンドリアを舞台に、天文学者や哲学者として知られるヒュパティアを主人公にした作品。

古代エジプト信仰が否定され、キリスト教が急速に広まる中、アレクサンドリアは混乱し、古代エジプト信仰やユダヤ教への迫害がエスカレートしていきます。人々はキリスト教への改宗を余儀なくされ、アレクサンドリア図書館も異教の施設として破壊されます。

そんななか科学と哲学を信じ、妥協を許さなかった、そして時代に追い詰められていくヒュパティアと、その教え子たちの数奇な運命。

想像も多分にあるとは思われるが、まだアレクサンドリア図書館も、ファロス島の大灯台も存在し、学術や文化の集積地として繁栄するアレクサンドリアの古代都市の再現は非常に興味深かったです。あ、あと、ヒュパティア演じるレイチェル・ワイズも魅力的です。

僕は元々エジプトの歴史に興味があった上、昨年病気で死を強く意識して以来、宗教とは何ぞやという疑問も何となく持っているため、最近、そういった書籍なども読んだりしていて(ま、詳しく勉強しているとかではないのですが(汗))、個人的にはまさにタイムリー、且つ考えさせられる作品でした。

古代エジプト信仰がキリスト教に徹底的に駆逐され、キリスト教はユダヤ教(ユダヤ人)も排除する。その排他的で時に生々しく時に狂気に満ちた光景は、ある種の強烈な宗教批判を感じます。エジプトではその後7世紀ごろから今度はイスラム教が勢力を伸ばし、今度はキリスト教が排斥されていくことになるわけです。現在も、人間は同じようにキリスト教だ、イスラム教だと争っているわけで、宗教がいけないのか、人間が進歩ないのか、ほとほと情けなくさえなります。古代エジプトの信仰(日本の神道と似て宗教と言っても文化と結びついた土着信仰的な色合いも強いですが)も、仏教やヒンドゥー教も、多神教で、絶対的な一神教ではありません。こんなことあまり強調すると世界の多くの人を敵に回しそうですが、どうも一神教は排他的、独善的になりがちでいけませんね。。。

映画に話を戻して、主人公のヒュパティアという女性学者。恥ずかしながら、こんな魅力的な歴史的人物が実在したことを、この映画を見るまで知りませんでした。まさにアレクサンドリア学問のジャンヌ・ダルク!?ジャンヌはナポレオンのフランスだからマズいかな(汗)。

やっぱりエジプトは何かと興味深いなぁ。もう一度アレクサンドリアへ行ってみたくなりました。

http://alexandria.gaga.ne.jp/

ポンペイの柱
▲ポンペイの柱。アレクサンドリア図書館別館の唯一残った柱とも言われている。2007年旅行時に撮影。(エジプト、アレクサンドリア)

カーイトゥ・ベイの要塞
▲カーイトゥ・ベイの要塞。ファロス島の大灯台はこの場所に立っていた。(エジプト、アレクサンドリア)

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