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2009.05.01

三宅島。日の出、泥に埋もれた社・椎取神社、鳥の楽園・大路池

かめりあ丸の展望デッキから眺めた三宅島
▲到着の朝、かめりあ丸の展望デッキから眺めた三宅島。(伊豆諸島)

朝4時30分、三宅島に間もなく着岸するとのアナウンスで目が覚めます。階段を昇り展望デッキに出ると海の向こうに浮かぶ三宅島。中央の雄山は大きな火口を開け厳かな雰囲気を漂わせていますが、裾はなだらかに左右に広がり、朝の柔らかな光に島全体のシルエットがとても美しく見えました。

5時少し前、島東部の三池港に着岸。いよいよ三宅島に上陸です。船を降りたすぐ目前の駐車場に停車している臨時バスに飛び乗り、島北東部にある椎取神社へ向かいます。三池港周辺は火山ガスが濃い坪田高濃度地区にあるため、徒歩での通行や観光が原則禁止されています。車中から見えた集落には家財などが残されたまま荒廃している家屋なども見受けられました。昭和37年の噴火の際に出来たという広大な溶岩原も通過。広がる真っ黒な溶岩原と火山ガスで白化して枯れたスダジイ(ブナの一種)の森。初めて見る風景。朝の静けさも相まって、不気味でもあり自然の神聖さも感じ。

5分程度で椎取神社バス停に着。早朝で大概の乗客は一度旅館や自宅へ向かうなか、一人降車。椎取神社で見たかったのは、泥と灰に埋まってしまった社。事前に書籍やネットで見た写真と比べると周囲も草木が増えていて、その中に旧社はいまだ静かに埋もれたままになっていました。ただ、その隣には既に真新しい社が建てられています。楽しく安全な旅となりますように、お祈りさせて頂きました。

2000年の噴火で泥流と灰に埋もれた椎取神社
▲椎取神社。2000年の噴火で泥流と灰に埋もれた旧社。(三宅島、神着)

2006年に建てられた新たな椎取神社
▲椎取神社。2006年に建てられた新たな鳥居と社。周囲は白く枯れたスダジイ等の森が。(三宅島、神着)

さあ、今日はガッツリ歩くつもり。徒歩禁止の高濃度区をはじめところどころ村営バスを利用しつつ、島をぐるりと一周している都道を中心に景色や名所を楽しみつつゆっくり歩く計画。バックパックを背にいざ出発。東の海の彼方から昇る美しい朝陽を楽しみつつ、歩きます。

ゆっくり5kmくらい歩いて、神着という地区にある島役所跡に到着。1516年建造の現存する伊豆諸島最大の木造建築物。現在も、一般の方が住居として住んでいるそうで、内部は見学できませんが、茅葺で離島らしい素朴さを感じさせ、風情があります。傍には、あの天璋院篤姫が植えたという蘇鉄が植えられていて、また、樹齢450年だという大きなビャクシンの木もあります。篤姫は輿入れで薩摩から江戸へ向かう途中、船の事故で三宅島に漂着したのだとか。こんなところに篤姫ゆかりのものがあるなんて、ちょっと意外でした。

旧役所跡
▲旧役所跡。古い木造建築。離島の村の風情漂う。(三宅島、神着)

旧役所跡。左手には樹齢450年のビャクシンの巨木
▲旧役所跡。左手には樹齢450年のビャクシンの巨木。(三宅島、神着)

近くの浜辺、大久保浜まで降りて海を見た後、また都道まで戻り、ここで一旦村営バスに乗ります。島の反対側へ約40分くらい南東側、坪田地区へ。バスの中で少しうつらうつら一休み。

坪田バス停で下車し、北方面は朝下船した三池など坪田高濃度区なので、南へ向かい、2~3km先の大路池まで歩くことに。

都道は結構海岸から上がった所を通っている所も多いのですが、途中脇の小道を海岸沿いまで下って、釜方海岸と、その隅にある長太郎池などを見物。長太郎池は、溶岩の岩で囲まれた自然のタイドプールですが、2000年の噴火で地盤沈下し岩が沈み、波が入り込みやすくなってしまったとか。う~ん、残念。しかし今でもシュノーケリングなどにはベストスポットらしいです。

長太郎池
▲長太郎池。プール状になっていたが、2000年噴火で周囲の岩が沈没したという。(三宅島、坪田)

大路池までは上り坂が多く、そろそろ少々足が痛くなりつつも、頑張って歩きます。途中、一台の軽バンが僕を追い越した少し先で停車、運転席の男性に「どこ行くの?」と声を掛けられます。ここから阿古地区という村の中心的集落に行くなら、徒歩禁止の阿古高濃度区を通らないといけないから乗せて行こうかとのご好意。目指す大路池は高濃度区手前だったので、礼を述べつつ遠慮させて頂きました。作業着のような服を着ていたけど、役人関係の方だったのかなぁ。実際は高濃度区を歩いちゃう旅行者もいるそうなので、僕もそう思われたのかも。三宅島は公式には火山ガス対策のガスマスク携帯を義務付けられているのですが、正直徹底されていない部分もあるようで。実は結局僕も持っていかず、現地で買うこともありませんでした。申し訳ない・・・。ま、ガス吸って倒れたり死んだりしたら自己責任ってことになりますね。

そうこうしているうちに、大路池の道標発見。都道から外れ、森に囲まれた砂利道を少し進むと新緑の森の向こうにきれいな小湖が見えてきます。大路池は、周囲2km、水深30mで、伊豆諸島でも最大級の淡水湖だそうです。三宅島唯一、2500年前に出来たと言われる火口湖。ここは本当にきれいな所です。荒々しい火山の島に残された楽園といった感じ。周囲の深い森からはたくさんの鳥の鳴き声が響き、バードウォッチャーらしき方々とも何人か出会いました。変わった鳴き声が聞こえるなぁと思って森の奥を覗くと、バードウォッチャーのオジさんが鳴き真似をしていたり(笑)。

乗ろうと考えている村営バスまであまり時間がなかったので、湖岸まで降りるのは止め、見晴らしの良い場所で鳥の囀りと風景をしばし堪能することに。それだけでも良い癒しとなりました。

大路池
▲大路池。三宅島唯一、伊豆諸島最大級の火口湖。森と鳥のさえずりに囲まれ美しい場所。(三宅島、坪田)

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