contact

音楽

ゲーム

« 平壌の公共交通機関。地下鉄、市電、鉄道・・・ | トップページ | ガイドとの会話、万景台学生少年宮殿見学、冷麺は別腹 »

2008.09.18

安山館で平壌冷麺。戦争記念館で戦争話。万景台、金日成の生家

銀杏を拾う人々
▲中区域付近の路地。銀杏を拾う人々。平壌でも開城でも、このような光景によく出会った。道端に並べて行き交う人に分けたり(売っている?)、開城では焼いている人も見掛けた。(平壌)

昼食は市内の安山館というレストランで食事。敷地内には大きな池を囲むとても美しい庭があります。金正日総書記の意向により日本の商社も出資して(現在は手を引いている)作られたというレストランで、日本料理もあり、和風のホール、寿司カウンターなんかもあります。僕らが食べるのは朝鮮料理なのに、この日はお客さんが多いこともあって、和風のホールに通された時にはちょっとビックリしました(笑)。ちなみに、金正日の料理人をしていたということで有名になった藤本健二氏も、ここで働いていたことがあるとか。

チヂミや揚げたカレイなどが出された後、今回の旅行で楽しみにしていた一つ、平壌冷麺がついに登場。冷麺というと日本でも人気のメニューですが、平壌や咸興など現在北朝鮮側の地域が発祥らしいです。平壌でポピュラーなのは、スープがある水冷麺(ムルレンミョン)。お好みで、酢や唐辛子、塩、味の素などを足して、よ~く混ぜて頂きます。あっさりですがしっかりダシは効いていて美味しかったし、ボリュームもたっぷりでした。春にソウルでも水冷麺食べて、その時は麺が噛み切れないくらいコシ強かったですが、平壌で食べた冷麺の麺は、そこまで強烈ではなかったです。ソウルの店では普通にハサミが置いてありましたが、ガイドさんによると平壌ではあまりそういうことはないと言ってました。

平壌、安山館の平壌冷麺
▲安山館の平壌冷麺。ボリュームたっぷりの水冷麺。(平壌)

昼食を済ませ、午後一で向かったのは、祖国解放戦争勝利記念館。朝鮮戦争を中心とした戦争博物館です。北朝鮮では朝鮮戦争はアメリカの挑発と策略により勃発したもので、金日成をはじめとする人民軍が現在の軍事境界線付近までを「解放」し「勝利」したとしています。そして、ガイドさん曰く、「解放された我が共和国は「民主的」な国であり、南朝鮮は未だ「軍事的」なアメリカ傀儡政権に占領されています。祖国分断は我が民族の悲劇です」と・・・。北朝鮮が民主的!?、それなら北朝鮮もかつてはソビエト連邦の傀儡では!?とは思いましたが、それはともかく、日本統治時代を含めて、一つの民族が周囲の大国の思惑によって翻弄され、敵対国家に分断されているという現実は、確かに我々日本人には想像できないほどの痛み苦しみがあるでしょう。

ただ、ガイドさんは記念館で話すうち「革命」精神が高揚したか、こんな話まで。「38度線は、そもそも日帝(彼らは日本、特に戦前の日本を憎悪も込めてこう呼ぶ)統治時代に、日本軍がひいたもの」、「大戦後、分断されるべきは日本のほうでした」。それまでは政治や歴史の話をしても、比較的冷静で微笑みさえ漏らしていたガイドさんの表情が、一瞬変わったようにさえ見えました。

日本統治時代に軍事的な管轄を38度線を境に決めたという史実はありますが、実際に分割統治を進めたのは大戦後の米ソです。一方、日本分断についてはあながち妄想とも言えず、戦後日本を連合国で分割統治しようという計画はありました。計画が実行されることはありませんでしたが、沖縄や小笠原諸島などは戦後しばらくアメリカの統治化でしたし、いわゆる北方領土は今もロシアに占領されており、実質一部実行されているとも言えるわけで・・・。しかし、本土まで細かに分割されなかったのは、朝鮮やベトナムなど周辺国の戦後を見ても、日本にとって不幸中の幸いと言っていいでしょう。しかし、そんな経緯も、一方で大戦後間もなく朝鮮戦争、半島分断という歴史を辿った朝鮮半島の人々からすると、なかなか煮え切らない部分はあるのかもしれません。かと言って、歴史に執着して恨み節ばかり吐いていても、非建設的なのですけど。

祖国解放戦争勝利記念館の展示
▲祖国解放戦争勝利記念館の展示。北側のもの、奪い取ったり撃ち落した南側のもの、結構な数の車両や機体が並んでいます。(平壌)

話は逸れましたが、祖国解放戦争勝利記念館。何かと金日成主席の功績に結びつける点は気になりましたが、倉庫のような展示室にずらっと並ぶ朝鮮戦争で使われた戦闘機や戦車などの兵器の数々は圧倒のコレクションで、軍事マニアや歴史好きにはたまらないかと。また、大田解放作戦という戦闘をドーナツ状360度のジオラマと壁画で再現した大パノラマ館も、なかなかの見もの。円形の展示室の壁際き2mくらいの範囲にジオラマが組まれていて内壁には壁画が描かれているのですが、この絵がとても立体的でジオラマとの境がパッと見分からないのはスゴい。奥行きと迫力があって、まさにパノラマです。

外周方向に座る座席はゆっくり回転していて、腰掛けてジオラマを眺めることが出来ます。そういえば、北朝鮮は有名ホテルには必ず回転レストランとかあるし、回転とジオラマがかなり好きみたいです。

祖国解放戦争勝利記念館、大パノラマ館
▲祖国解放戦争勝利記念館、大パノラマ館の展示の一部アップ。ジオラマと背景の境が分からない凝った作り。(平壌)

次に向かったのは、平壌中心からややはずれにある万景台(マンギョンデ)。日本でおなじみの万景峰(マンギョンボン)号の名も、ここらにちなんでいます。金日成の生家があり、一家が使っていた農具や家具も展示。すべて当時のままと言っていましたが、家はどう考えてもせいぜい再現かと。一家は貧乏で慎ましやかな生活をしていて、あえて歪んだ瓶を購入し使っていたというエピソードなども紹介されます。若干眉唾な印象が否めないのは気のせい!?・・・。どこまで本当でどこから嘘か分からないのが北朝鮮らしいっちゃらしいのですが。ここも万寿台の銅像と同様、北朝鮮の聖地の一つで、国内からは学生などが続々訪れ、観光客も強制的に必ず一度は連れて行かれます。

万景台、金日成主席の生家
▲万景台、金日成主席の生家。質素な民家であったと見せることが、人民の指導者として重要なのかも。(平壌)

金日成、金正日親子を描いた壁画
▲住宅地らしき入口で見掛けた金日成、金正日親子を描いた壁画。(平壌)

« 平壌の公共交通機関。地下鉄、市電、鉄道・・・ | トップページ | ガイドとの会話、万景台学生少年宮殿見学、冷麺は別腹 »

旅行・地域2008-2010」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/4825/42709267

この記事へのトラックバック一覧です: 安山館で平壌冷麺。戦争記念館で戦争話。万景台、金日成の生家:

« 平壌の公共交通機関。地下鉄、市電、鉄道・・・ | トップページ | ガイドとの会話、万景台学生少年宮殿見学、冷麺は別腹 »

無料ブログはココログ