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2008.08.27

北京オリンピックが残したもの

北京駅前から空を仰ぐ
▲2年前の北京の空。晴れてるのに、黄砂とスモッグで霞んでいました。(北京駅前)

去る24日、北京オリンピックが終わりました。

オリンピック開催までに改善すると約束したはずの人権問題や報道の自由については、大いに疑問の残る状況のまま終わりました。ただ、中国でオリンピックが開催されるということで、民族や貧富格差の問題、警察や地方役人の汚職など本当に様々な問題が、これまでになく頻繁に世界のメディアで取り上げられたということは、高度経済成長の歪み、社会主義政治体制と資本自由主義の矛盾を炙り出す良い機会になっているのではとも思います。これを活かすも殺すも中国次第ということでしょうか。

2年前中国を訪れた際、上海でタイ家村(タイ族村)というレストランに立ち寄りました。このタイ族というのも雲南省南部の西双版納タイ族自治州を中心に暮らしている少数民族の一つ。押し寄せる"中国化"(悪く言えば同化政策)、近代化の波のなか、いかにして自分たちのアイデンティティーや文化を守り後世に残していくか、そのアイデアの一つがこのレストランなのだといった話をツアーガイドがしていました。少数民族出身だと言うことで、就業などにおいて少なからず差別もあるようです。

レストラン・タイ族村
▲レストラン・タイ族村。経営者、料理人、ウェイター、ダンサーまで店員ほぼすべてがタイ族の人たちで運営している(上海)

95%近くが漢族だという中国ですが、13億人を超える人口を抱える国。残りの5%には、50とも60とも言われる少数民族がいるそうです。中国の地域は、歴史的に見ると必ずしも漢族がずっと安定して治めてきたわけではなく、自らも様々な民族と時に戦い制圧され、時に交わり融和してきたといっていいと思います。歴史学者であった梁啓超曰く、「自分が中国人だと反射的に思う人が中国人の範囲である」。しかし、とすると、チベットやウイグルは・・・。ダライ・ラマ14世も、民族の信仰や文化が尊重され、一定の自治が確実に保障されれば中国の一員であることは拒むものではないといった趣旨の話もしています。真の多民族国家であろうとするのならば、中国の地域に住む皆が自然に「中国人」であることを望める、誇りに感じられるような国になってくれることを願ってやみません。

上海の株式市場はオリンピック開催前から急落し、五輪特需は早くも終わったとさえ言われています。とはいえ、まだそれなりの経済的成長は続くという見方も強いようです。2010年にはその上海で万博があり、次の節目と言えるでしょう。それまでに、北京オリンピックで見えた課題や世界から投げかけられた疑問、批判に、中国がどう答えていくのか。東アジアの社会主義大国の将来は、我々日本にも深く関わってくるだけに、興味深く見守っていきたいところです。

上海のビル街
▲上海のビル街。2010年上海万博まで都市はどう変貌していくのでしょうか。(上海)

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