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2008.03.21

韓国"最北端"の駅・都羅山駅とトラ展望台

日本で大韓旅行社のホームページで予約したら、先月くらいからサイトが壊れたまま放置されていて、リコンファーム不能。不安だったので前日にソウルで電話したら一応予約はキープされていました。ほっと一安心。

と思いきや、当日朝7時50分にロッテホテル6階のオフィスに着いたらまだ空いておらず、再び不安に。隣の旅行社は既に人が居たので、尋ねたら、どこか電話してくれて、8時過ぎには大韓旅行社にも寝起きそのものの事務所の女性が出勤。11万Wを支払ってやっとこさツアー参加決定。

日本語ツアーに英語ツアー参加者数名も同乗して30人程度でしょうか。ソウルから統一路と呼ばれる高速道を飛ばすこと約1時間。民間人統制線の関所を越えて(ここから安全保障上、許可のないところではカメラ撮影禁止)、まず訪れたのは韓国最北端の鉄道駅、都羅山(トラサン)駅です。厳密には韓国は朝鮮半島全体を領土と憲法上で定めているので、最北端ではないのですが・・・。2002年にチャリティ資金などを基に建設。ソウル間1日3往復の列車が運行されています。北朝鮮側までの線路も整備され、試験走行は実施されたことがありますが、2008年現在通常運行には至っておらず、駅内に置かれている南北出入境管理事務所も使用されていません。

都羅山駅
▲都羅山(トラサン)駅。韓国"最北端"の駅。
(京畿道坡州市・民間統制区域内)

都羅山駅、ピョンヤン方面を示す案内板
▲「乗車場・平壌方面」。改札先の案内板。
(京畿道坡州市・都羅山駅)

メタリックで現代的な建物。駅周辺には寄付者の名前を刻んだモニュメントや公園、倉庫などがありますが、その他は、民間人統制区域ということで、山や野原で閑散としています。駅構内の壁や柱には祖国統一や平和をテーマにした図画が施されています。改札のTracks To Pyeongyang(乗車場・平壌方面)の案内板が印象的。ソウルまで56km、平壌(ピョンヤン)まで205km。朝鮮半島分断から60年近く経ち、思想や文化も異なり、所得格差も3倍とかけ離れてしまった大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国。韓国国民も平和と友好は望んでいるものの、いまや急速な両国の統一、併合は必ずしも望んでいないという話も聞きます。この地域周辺が旅行客だけでなく一般市民で賑わい、普通に平壌方面に旅出来るような日はいつ来るのでしょうか。

民間人統制区域に入ってバスで走っていると、道路両脇の畑や野原にはところどころに赤地に白字のハングルの看板が見受けられます。ガイドによると、これは「地雷注意」と書かれているとのこと。まだDMZ(非武装地帯)はもちろん、民間人統制区域など38度線周辺には多くの地雷が残っていて、しかも金属探知機に反応しないプラスチック製の地雷が多く使われているため、除去作業も困難を極めているそうです。毎年兵士が数十人地雷で事故にあっているとの話もあり、まだまだ朝鮮戦争の傷跡は深いことを実感しました。

都羅展望台
▲都羅展望台の建物。駐車場から。
(京畿道・民間統制区域内)

次に向かったのは、都羅(トラ)展望台。韓国最北端の展望台。北朝鮮方面を望め、近年は韓国企業も進出している工業団地を有する都市・開城(ケソン)や、通称・宣伝村と呼ばれるギジョン洞(ギジョンドン)村などが見えます。ギジョン洞村にはカラフルな壁のアパートや家屋のような建物がいくつも見えますが、ほとんどが北朝鮮の豊かさを宣伝するダミーで、村に一般人は一人も住んでいないと言われているそうです。また、村にそびえる巨大な国旗掲揚台は高さ160m。韓国側の宣伝村、自由の村(こちらには数十人ですが特別な許可を得た民間人も在住。主に農業を営んでいるとか)にも国旗掲揚台があります(高さ約100m)が、こちらと高さを競っているうちにいまの高さにまで至ったらしいです。頂上の旗は30mx18mの大きさ、重さは275kgもあるらしく、世界最高の国旗掲揚台と世界最大の国旗と言われているとか。プライド高く、でもどこか少し子供っぽい北朝鮮らしさがとても伝わってくる光景でした。

500W玉1枚で見られる望遠鏡ではかなり遠くまではっきり見ることが出来て、とても興味深かったです。ただ、カメラ撮影については望遠鏡の位置よりも後ろからしか許されていません。Google Earthなどがある現代ですから、撮影をさせないというよりも、カメラを構える姿が銃のスコープを覗く姿等と誤解されることや挑発を避ける意図があるそうです。

展望台には、韓国軍兵士の団体も来ていて、任務ではなく何やら普通に望遠鏡を覗くなど観光している様子。実は徴兵されると赴任先に関わらず、まずDMZには連れてこられるのだとか。2~3年の徴兵で、過酷な訓練、慣れない環境のなか、自殺者も100人とも200人とも言われているそうです(兵役中の自殺は事故として扱われ原因も発表されないため、正確な数字は把握されない)。若い兵士の団体も、僕ら日本人と同じように、あっちが北朝鮮か~!的なノリではしゃいでいましたが、彼らには現代の日本人には分からない過酷な現実があるわけで。似て非なる国の現実、近くて遠い国の現実ですね。

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