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2007.09.16

アブ・シンベル神殿

5日目。朝8時過ぎの飛行機で、アスワンからさらに南のアブ・シンベルへ。30分くらいのフライト。乗ったらバス感覚ですぐ着きました(笑)。アブ・シンベルは、スーダン国境も近い上エジプト最南端の街。但し、日帰りのため街は素通り。空港から直接アブ・シンベル神殿のあるナセル湖岸へ。

バスで到着し、敷地入口のゲートを抜けると、眼前には、台形の人工砂山といった感じのドーム。中央には小さな入口のようなものも見えます。どうやらこちらは裏側らしい。その山にグルッと周り囲むように左右両方向に続く遊歩道。南側からドーム正面へと向かいます。ドームの向こうはナセル湖が広がっています。アスワンから280km離れたこの地でも変わらぬ広大な湖の光景。これが人工湖だというのですから、改めて驚きです。

アブ・シンベル大神殿
▲アブ・シンベル大神殿。(アブ・シンベル)

遊歩道を進んでいくと徐々に見えてくるドーム正面。岩壁に築かれた巨大な神殿が姿を現します。アブ・シンベル大神殿。大きさ、荘厳さ、美しさ、・・・世紀を越え紀元を超えた建造物、その存在感に圧倒。世界中の古代文明の像や画というと原始的であったりともすれば稚拙な雰囲気のものも少なくないと思うのですが、エジプト文明においては全くそうは感じさせない、とても紀元前何千年といった時代のものとは思えない造形や表現力で本当に驚かされます。入口で圧倒的な存在感を示す4体の巨大なラムセス2世座像(高さ20m)しかり、内部のいきいきとしたまた多彩な描写の壁画しかり。神殿内にびっしり描かれた壁画は何度ずっと見ていもなかなか飽きないほど見応えがあります。古代エジプトの中でも一際強大な権力を誇ったといわれるラムセス2世の凄さをひしひしと感じました。

神殿裏の概観からも分かるとおり、このアブ・シンベル神殿もあやうくナセル湖に沈むところを移転された遺跡の一つ。本来はいま立っている湖岸の側面、水面に隠れた下方に位置していたそうです。先日も少し書きましたが、この神殿の保護がユネスコ世界遺産創設の大きなきっかけになったと言われています。確かに一度この素晴らしい遺跡を見たなら、それが水に沈むのを見過ごすことは誰も出来ないだろうなと思いました。

アブ・シンベル大神殿
▲アブ・シンベル大神殿。ラムセス2世4つの巨大座像。(アブ・シンベル)

ちなみに、大神殿中央の通路には、年2回まっすぐ入口から朝陽が入り込み、奥行き止まりにある至聖所の壁の座像を照らし出すそうです。紀元前千数百年にそういった計算や設計をしていたというだけでもびっくりですが、さらに、その座像はアメン・ラー神、ラムセス2世(自己顕示欲高し(苦笑))など4つあるのですが、一番左にある闇夜の神プタハの顔や半身にだけは光が当たらないとか。この話を聞いて、もう鳥肌の立つような何とも言えない感動を覚えました。ちなみに、年2回というのは2月22日と10月22日なのですが、移転前はより南東の低い位置に立っていたため2月20日、10月20日で、その2日は、ラムセス2世が生まれた日と王に即位した日ではないかとされているそうです。エジプト、やっぱ凄ぇや!

アブ・シンベル小神殿
▲アブ・シンベル小神殿。王像と王妃像。(アブ・シンベル)

大神殿と並んで隣には小神殿があります。ラムセス2世が王妃ネフェルトアリと子供たちのために立てたと言われています。大きさこそ大神殿には及ばないものの、やはり圧巻。ネフェルトアリの像もラムセス2世の像に寄り添うようにしきりに作られており、ラムセス2世のネフェルトアリへの愛がひしひしと伝わってきます。小神殿内のレリーフも素晴らしく必見です。

アブ・シンベル神殿
▲アブ・シンベル大神殿と小神殿(左から)。(アブ・シンベル)

この日のアブ・シンベル、お昼に近づくにつれ気温は摂氏46度を超えました。暑い!太陽が肌に焼け付くよう。日差しも眩し過ぎ目に痛いほどです。皆サングラスをしていて、僕も持って行ってはいましたが、実は結局あまりかけませんでした。というのは、やはりなるべくフィルタを通さず、いろいろなものを目に焼き付けておきたかったから。ただでさえメガネなので、その上にさらに色付きのフィルタをかけることは出来るだけ避けたかった。ま、気持ちの問題なのですが、でも眩しい日差しも旅の記憶としてそれでよかったかなと思っています。

さて、昨日は最悪の体調で一部予定もキャンセルしたわけですが、そうして思い切って休養した甲斐あって、熱は下がりお腹の調子はまだ厳しいものの痛みはかなり緩和し、トイレを多少気にする以外はどうにか観光を続行できそうなレベルに回復。暑さは堪えますが、そうも言ってられません!ま、感じ方によっては46度というほどは湿度が低いこともありきつくない感じですし。

昼過ぎには空港に戻り、再びアスワンへ。スーツケースなど大きな荷物を預けっ放しのホテルへと一度戻ります。

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