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2006.04.29

庭園と水路の都、蘇州

2日目の朝。目が覚めて窓の外を眺めると、少し薄曇・・・かと思ったらそうではなく、黄砂とスモッグの仕業。天気は晴れ。今年は日本でも観測されているように黄砂が酷いみたい。僕らが上海で宿泊したのは、新民大酒店(Xinmin Hotel)。三ツ星弱といったホテル。ビリヤード場やアスレチックジムもあり、部屋はこじんまりしてはいるものの至って快適でした。そんな何気ないホテルでも普通に26階建だったりするところはさすが上海です。

まず小銭も必要だろうと日本円を人民元に両替しようとフロントへ行きましたが、時間が夜遅いとか朝早いで係(?)がいないのか、なんだかよく分かりませんが断られました(汗)。日本語はもちろん、英語も思っていたより通じません。ま、そんなに従業員の態度は悪くなくて(良くもないけど)、朝食を食べた別棟のカフェなんかもそれなりに案内なんかはしてくれますが、やはり言葉は中国語で話しかけられました。

朝食はバイキング(朝から中華(笑)。パン等もありますけど)で済まし、いざ上海市街・・・ではなく、今日は蘇州(スーチョウ)へ。クルマで約2時間ほどのところにある長江南岸、かつては呉の首都として栄えた中規模の文化都市。多数の古典庭園が点在し、小橋や水路が多いのも特色。シルクとその刺繍が名産。

観光地へ向かう途中、刺繍研究所に立ち寄ります。毛沢東や日本の天皇陛下、ダイアナの肖像画を刺繍で作ってあったり、裏表リバーシブルの不思議な刺繍など。大きなものは製作に1年も2年もかかるそうで、その気の遠くなるような細かな仕事に圧倒されました。

寒山寺
▲寒山寺の鐘と、聴鐘石 (蘇州)

目の覚めるような刺繍の数々にすっかり目の覚めた(笑)僕ら一行は、まずは寒山寺というお寺へ。唐代の詩人・張継の「楓橋夜泊」という漢詩に詠まれていることで知られ、ここの除夜の鐘は中国全土から(日本からも)遥々聞きに来る人がいるくらい有名らしいです。張継の漢詩は小学校の教科書に載っていて中国人なら誰でも知っているほど有名なものだそうですが、そういえば自分も大学の中国語の授業で習ったような気がします。全然意訳とか忘れていましたが・・・。また、除夜の鐘ではありませんがこの日も鐘は鳴らしていて、聴鐘石の側でしばらくその"鐘の声"を楽しみました。

月落ち烏啼いて霜天に満つ
江楓漁火愁眠に対す
姑蘇城外の寒山寺
夜半の鐘声客船に到る
         ・張継 / 楓橋夜泊

虎丘
▲虎丘、雲岩寺塔 (蘇州)

次に向かったのは、虎丘(フーチウ)。 春秋時代、呉の国王夫差が父のために造園・建築、夫差没後は自身もここに埋葬されたそうです。印象深いのは、宋代(961年)に建立されたという雲岩寺塔。この塔、ちょっと傾いてます。まさに中国版・ピサの斜塔。いまや蘇州のシンボルともなっているとか。残念ながら昇ることは出来ませんが、近くで見てみるとレンガを重ねた作り。かなり荒廃が進んでいますが、よく崩れないなぁと感心。レンガを合わせる目地には、粘土や植物や動物の脂肪、蜂蜜(!)などを原料とした糊が使われているそうです。

蘇州水路
▲水路とゴンドラ (蘇州)

虎丘を一通り散策した後は、その麓から運行しているゴンドラに乗って蘇州の水路をクルーズすることに。水上市場ではないのでタイのように舟で物売りとかは来ませんでしたが、両岸の景色を眺めているだけでも楽しい。水路の両岸にはオンボロな民家が軒を連ね、時には水路の水で洗濯をしていたりして、アジアンな趣き。一つ問題点があるとすれば、水路の流れが少々淀んでおり、近年の急激な近代かもあってか水が臭い!正直ドブの匂い。"アジアのベニス"と例えているガイドブックなども多々あるようですが、それならこれは致命的。そう簡単ではないのでしょうけど、もう少しどうにかしてほしいかな。

船を下りて、最後に訪れたのは、藕園(ぐうえん)。蘇州の古典庭園はその9つもがユネスコ世界文化遺産に登録されていて、その一つ。蘇州古典園林は、ほとんどはかつて宋代や明代に築かれた個人庭園。日本庭園と近い道教思想を基盤にした自然や神仙の世界を表現してはいるものの、太湖の浅瀬で侵食されて生成されるという穴だらけの奇妙な太湖石は独特の神秘性を演出していますし、「一歩一景」というらしいですが、入り組んだ回廊や小さい穴を潜る仕切り門で歩くたびに景色が変わる造りなど、中国庭園独特の世界がありました。

藕園
▲藕園から小舟で駐車場へ (蘇州)

藕園では、出口から駐車場までの短い距離ではありますが小舟送迎のサービスがあって、船頭のオジサンが何やらお歌を歌いながら一生懸命漕いで送ってくれました。"アンコール"が起きると、オジサンは照れて「今日は喉の調子が・・・」とか(中国語と身振りで)言ってましたが、しばらくすると結局2曲を熱唱。下船際、「謝々」と言うと嬉しそうに照れ笑いしてました。

帰りはシルク製品のお土産店に寄って、上海へ戻りました。刺繍しかり、中国庭園や歴史あるお寺しかり。中国の歴史や文化の深さ、細やかさを味わえる蘇州の旅でした。

スーパー
▲ゴンドラ降り場の脇にあった自称"スーパー" (蘇州)

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