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2005.02.22

ライブドア

ここ最近、ライブドアニッポン放送株取得が非常に話題になっています。突然時間外取引で大量株を取得した後、業務提携を呼び掛けるという強引な手法から、関連するフジサンケイグループはもちろんのこと、日本経済界各所から反発や非難を招いているようです。

確かに事前交渉もないこうしたやり方は、礼儀を尽くす、和を重んじるという日本の文化には馴染まないかもしれません。が、市場のルール、法的には少なくとも許されているわけですから(早くも時間外取引の見直しの動きが出始めましたが)、納得いくいかないは別としてある程度認めざるを得ないとも思います。

ただ、堀江社長は最近、テレビ出演などでラジオ放送局との提携のビジョンを語っていますが、聞いた感じ、ライブドアにとっては強力なコンテンツ補強、ポータルサイトなどへの顧客誘導につながると思われものの、ニッポン放送の側、ラジオ局の立場に立つとどう考えてもメリットが薄い印象がします。ネットでラジオ番組がオン・デマンドで楽しめたり、ラジオで様々なサイトを紹介し連動するというのは、インターネットサービスとしては魅力的であるけれども、逆に、Webを見てラジオのスイッチを付けて聴こうと思うかというとそこは見えてきません。

堀江社長は「新しいメディアの形になっていく」といった趣旨の発言もしていますので、最悪、インターネットラジオではありませんが、そういった形で呑み込まれていってしまうのではないかという危機感をニッポン放送側が持つのは当然のことでしょう。もちろん将来、ネットとラジオの融合というのは必ず進んでいくことでしょう。ただ、それまでにはまだ技術的にも、また番組や音楽に関する著作権などの法的にも越えなくてはならない壁がたくさんあります。中波ラジオの簡素な端末で広くどこでも聴ける利便性、災害情報なども含めた公共性も、無視できません。その明確な方向性も見えない現在の時点で、ニッポン放送が単なる業務提携ならいざ知らず、ライブドアとその子会社になるほどの連携を取ることがメリットになるかというとやはり厳しいような気がします。ニッポン放送は自身でWebサイトやネット配信の試みは既に行なっているようですし・・・。ライブドアは将来的にはフジテレビや産経新聞なども視野に入れていると思いますが、テレビや新聞でも同様のことが言えるでしょう。

それと、昨年のプロ野球球団買収問題でもそうですが、今回の騒動で感じるのは、ライブドアという会社、堀江貴文という人物への不信感のようなもの、悪く言えばどこか胡散臭い印象が、経済界などで根強いなぁということ。ま、元々IT関連の急成長企業はそういった目で見られているようなところは多々あるのですが、堀江社長をはじめとする若手経営陣の言動や見た目も相まって、取り分けライブドアへの疑念というのは強いようです。新球団申請や地方競馬の買収交渉の際の、具体案をなかなか示さず、本当にやる気があるのかないのか分からないようなアバウトさもそれに輪をかけたように思います。

いわゆるM&A、企業買収でグループが急成長したという点も大きな要因でしょう。ライブドアは元々'96年、立ち上げたオン・ザ・エッヂというWebサイトデザイン・制作会社が前身。しかし、そこから、サイバークリックとの提携を機に、海外での新会社の設立、2001年頃からは企業買収、子会社化を繰り返し、→エッジ→ライブドアと社名変更し現在に至ります。ライブドアというと、買収される前、その後もしばらくは無料プロバイダとして有名で、僕なんかはいまだにその印象が強いのですが、現在ではプロバイダ事業は完全有料化し、かつ事業の中心はポータルサイトやそこから派生する様々な事業に比重を移しています。

現在ではグループ全体の収益の大半を、買収した企業、特に証券・金融関連が占めています。そもそも、堀江社長をはじめライブドアがオンリーワンというサービスや技術というのはあまりなく、それを買収で補ってきたという経緯もあって、一部では「虚業」などと揶揄されることも・・・。しかし、例えマネーゲームであるとしても、ここまで成功している点は評価せざるを得ないでしょう。さすがに「稼ぐが勝ち」などと言われてしまうと、貧乏人の僕などは拒否反応も出てしまいますけど・・・。

昨日、日本テレビの「きょうの出来事」に堀江社長が生出演していて、YES/NOクエスチョンに「くだらないですよ!」とキレかかっていましたが、一視聴者の僕から観てても、意図的で誘導尋問のような質問の応酬は、確かにくだらないし酷かった。僕も決してライブドア派じゃないですし、堀江社長のやり方は正直好きではないけれど、テレビ側もあんなレベルで事を報じているようでは、ネット企業に呑み込まれてしまっても自業自得かも・・・なんて思っちゃいました。NHKやテレ朝の問題もしかりですが、企業倫理がどうだ、ステイクホルダーへの責任がどうだと言うのであれば、放送局自体もしっかりしておいて頂かないと、ライブドアに対して偉そうなことも言えないのではないかという気がしますね。

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コメント

こんばんは、和 アンリです。
堀江社長はいったい何したいんだか小生分かりかねるんですが、いずれにしても顔がでかい!何か鼻につきます。

頭身については、さすがはホリエモンと呼ばれるだけありますよね。ライブドアは要は何でもやりたいんでしょうね~。

昨年プロ野球参入問題で世間が盛り上がっていたときも、個人的には最初から楽天の方が安心でないの?と思っていた方なのですが、ネットでは堀江社長の方が人気があるみたいですね。歯に衣着せない喋りや掟破りな感じと、一方であの微妙な身なりと何ともいえない脱力感のコンビネーションが、ネットでは受けがいいみたいですね(笑)。楽天の三木谷社長なんかは優等生っぽ過ぎるのが鼻につく人も多いのかもしれませんね。

フジテレビ問題で
テレビ局って神聖不可侵なものという幻想を
信じている人が多いことには意外性を感じますが。そんなにえらいのですかね。

それにしても
評論家はまったく役に立ちませんね。

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