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2004.10.22

Utadaに見る全米市場への挑戦

Utadaの全米デビューアルバム『EXODUS』が、14日発表のビルボード総合チャート(23日付)で初登場160位だったそうです。苦戦してますねぇ。ビルボードはオリコンと違って初登場からじわじわ上がっていくパターンも少なくないですが、さすがにここから這い上がるには余程何かのきっかけとかがないと辛いかもしれません。

やはりちょっと全米というのを意識し過ぎたというか、決して悪い作品ではないのですが、この手のR&Bやポップスであればアメリカには上手が五万といるわけで、今だから言うわけではありませんが厳しいだろうなぁと思います。わざわざ日本から来た得体の知れない童顔の歌姫のCDを手にとってもらうには、それ相応の理由が必要だろうと・・・。

リンク先の記事の中でビルボード社の人の話として「伝統的に日本のポップスターの日本での成功を米国の市場にそのまま当てはめて考えることは無駄とされてきた」とありますが、僕はそもそもこの考え方に日本側が囚われ過ぎてしまっているのではないかという気がします。先述したように、向こうと同じことをするなら向こうの方が何枚も上な場合が多いわけで、もちろんあえて同じフィールドで勝負!というならその勇気は買いますが、成功は並大抵のことでは得られないでしょう。

いっそ、宇多田ヒカルの「Traveling」や「Wait & See」、「First Love」などをシンプルに英語に翻訳した程度でリリースした方が、まだインパクトがあったかもしれません。ま、実際には日本語詞を念頭に作曲されたメロディに、自然な英語詞を乗せる作業はそう簡単なものではないのは、Utada本人も言っていたことですが。「アーティストネームをUtadaとしたのは、オリエンタルで、ビョークのような不思議な印象をイメージさせるから」といったようなことも同じインタビューで語っていましたが、名前でそこを狙ったのなら音楽も日本あるいは彼女自身の独自性をもっと出してよかったんじゃないかなぁと思います。

かつて、ほとんど日本のままだった坂本九やピンクレディーが100位内にランクインし、坂本九に至ってはその後14位までランクアップした事実も、その正攻法が要因にあるように感じます。'86年に初登場64位となったラウドネスでも、日本での作品とそう変化はなかったようです。厳密には中国のアーティストですが、女子十二楽坊もしかりです。

アメリカの音楽界も、まだまだ人種あるいは国籍などによる偏見も少なくありません。そうしたなかで日本のアーティストがより多くの人に聞いてもらうということは、未だ簡単なことではないようです。

新人アルバムチャートでは5位、という話もあわせて報道されましたが、これはデビューアルバム初動で集計すれば5番目ということで、正確にはそうした"チャート"はないという話さえあります。そうした不正確な情報でさえ同時に流さなくてはならないところに、Utada側の苦戦への落胆をかき消すような苦労が見え隠れしたりも・・・。その後今週になって発表された、「Devil Inside」がクラブチャート第1位というのも同様で、調査対象のクラブに頼み込んでヘヴィローテーションしてもらった成果と思われますが、実際にフロアのお客さんの心をがっちりつかんでいるかどうかはまだまだ分からないと思います。

同時期に、久保田利伸(TOSHI)が『TIME TO SHARE』で米音楽界の一部で評価を得始めているとの報道もありました。彼もアメリカに渡って8年になるそうです。それだけ評価や信頼を勝ち取るのは難しいということでしょう。Utadaも今回の結果がどうあれ(まだ分かりませんし)、これ1枚で終わりというのではなく、2~3枚は果敢にチャレンジして欲しいなと思います。あ、・・・Cubic U!?・・・

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041022-00000025-nks-ent
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041015-00000032-sph-ent


EXODUS

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