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2004.10.19

「イノセンス」、引用過剰のナンセンス

映画「イノセンス」をDVDで観ました。

「イノセンス」は、押井守監督のアニメ映画。あの「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」の続編です。実は前作もそれほど好きな映画ではないのですが、トレーラーで観た絵の美しさに惹かれて観てみました。

相変わらずの、というか前作以上の小難しさです。ガイノイドの暴走事件が多発、その真相を追っていくという話で本筋はそうでもないのですが、その過程のそこ彼処に込められたセリフやメッセージが独特のオタッキーな小難しさを醸し出しています。やたらと孔子やら哲学書などからの引用が多いセリフには、正直嫌気が差すほどです。レトリックというには、表面的な引用ばかり過剰な気がします。前作でもそうした傾向はあって、前作ではコンピュータやメカに関する用語や知識も連発され疲れた印象があるのですが、今回もその賢さを押し付けるような感じは否めませんでした。僕も秋葉系的な、例えばかつての「エヴァンゲリオン」的な表現は決して嫌いじゃないのですが、ああいった観客もああじゃないかこうじゃないかと考える余地を残す謎解き的な部分もなく、ただ引用と知識の羅列ではちょっと辛いですね。

とはいえ、前作でも重要なテーマとして語られていた、人間とは何か、進化とは何か、という点にさらにスポットを当てていて、そこは観ていて考えさせられる部分もありました。情報化を進めて周囲との関連付けが深まっていく人間の自我は果たしてどこにあるのか。その問いに、答えはすぐに見出すことはできませんが・・・。人形になりたい男。人形を創り人形を愛する人間。そして、人形になりたくない少女・・・。人間と人形(ロボット)、そして動物(犬)の対比も効果的で面白かったです。多数の引用よりも、終盤の女のコが言った「だって私、人形になんてなりたくなかったんだもん!」というセリフや、"少佐"の「私はいつもあなたの傍にいる」といったセリフの方がずっと印象に残りました。こうしたシーンの方が端的にこの映画の内容を表している気もします。

観たいと思った直接の原因である映像の美しさについては、期待を裏切らない出来でした。SFと無国籍な雰囲気が程よくミックスされたデザインも面白いし、そういう点では日本アニメの素晴らしさを再確認できました。

前作のファンは楽しめると思いますが、観てないと少々設定などの理解に苦しむかも。いきなり少佐・草薙素子と言われても・・・となるかもしれません。ただDVDには、簡単な世界設定や背景を説明してくれる15分の映像が冒頭にありました(親切っちゃ親切)。これを見れば何とか付いていけるかな。深読みしたくなるような映画が好きな方にもオススメかも。


イノセンス

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 「イノセンス」を見た。  この作品は見ようと思ってみたのではなく、何となくケー [続きを読む]

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