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2004.04.19

人助けが人に助けられて言ったこと

このことをまだ書くか、もう放って置くか悩みましたが、やっぱり書いて置こうと思います。そう、例のイラク人質事件のこと。

とりあえずは何はともあれ無事で良かったですね。しかし一方で、異常なほど自己責任の話が盛り上がってますね・・・。事件発覚当初から世論としては多々あったものの、政府関係者やマスコミまで書きたて騒ぎ始め、いささか行き過ぎな気もします。

解放直後に、「イラクに残りたい」と発言したり、一部報道では「悪いのは自衛隊派遣」と言ったとか言わないとか聞き、最初は正直腹も立ちました。しかし、まぁ、勧告を無視してイラクに入国するような人たちですから、事の重大さが分かっていなかったのでしょう。しかし、ドバイに着いたあたりから終始うつむきがち、無言といった感じなので、おそらくその辺は多少実感してきてるのではないかと思います。だいぶ家族も日本国内の状況なども伝えたのでしょう。

彼らのイラクの現状を伝えたいとか、イラクの人々を救いたいという根本的な意思は、何度も言いますが素晴らしいことだと思います。しかしだからといって、何でも許されるわけではない。自由自由と言うけれども、武力や圧倒的な暴力の前では個人ではどうしようもないことも多々あります。結局国は動かざるを得ないわけで、もう少し時期を見るとかそういう配慮が足りなかったのではないかということです。特にボランティアについては、イラク以外だっていくらでも貧しく困っている人たちはいます。高遠さんのような人は、あんなしょうもない奴らに殺されに行ってはいかんのです。

カメラマンだとか、ジャーナリストというのもどうなんでしょう。真実を伝えるためとかいうけれど、ただ衝撃的な写真などスクープを撮り、一発当てよう的な思いは本当になかったのか。もしあったとするなら、ある意味、危険を顧みず拘束事件で一旗上げようとした犯人たちと同じかもしれないなんて酷いことも考えられたりして。

NGOというのも、なぜいまこの時期に行かなければいけないのか理解できない。それ以上に、あの、拘束されて数日間の関係者の異様なまでの「自衛隊撤退」要求。集めた何万という署名が「3人の救出を求める署名」ではなく、「自衛隊撤退を求める署名」だったのにも、開いた口がふさがりませんでした。それでは犯人に荷担しているも同然じゃないか。家族はただ家族を助けたい一心で犯人の要求を繰り返しただけかもしれませんが、僕には彼らに関連する市民団体なり政治団体なり、"周り"もそれを利用して政治的要求を強制しているように見えて、嫌悪感を感じました。自衛隊派遣には僕も反対ですが、あの事件で撤退するべきではなく、政府の判断は正しかったと思います。それから、3人でなくて、後からさらわれて解放された2人のうちの1人、渡辺さんという方。解放後のVTRで早速「ファルージャでたくさんの民間人が死んでいる。これは問題です」とあたかも自分がヒーローであるかのように強い口調で言い放ち、アンマンでの会見でも悪いのはアメリカだ日本政府だと言わんばかりでしたが、正直「あんたに言われたくない」と思ったのは僕だけではないはずです。街中に篭り市民を盾のようにしているシーア派武装集団にだって問題はありますしね。アメリカとやり合うなら市外でやってくれって話です。アメリカもイスラム世界も、すぐ暴力を手段にする点、罪もない命を奪っているという点は変わらないと思います。「問題です」で済めば誰も苦労はしないでしょう。

また、事件が一応の決着(といっても犯人は無罪放免みたいですが・・・)を見て、イラク・イスラム聖職者協会ですか、あの存在が気になりますね。何かと言えばクバイシ師というのが出てきて、日本が謝意を示してもその中に協会の名前が明記されていないと不快感を示したり、明らかに自らを政治的優位な立場にしたいという意図が見え見え。確かに解放に奔走してくれたのでしょうし、感謝もしたいところですが・・・。犯人との交渉の詳細が僕らには明らかではなく、また、彼らは本来反米意識が強く、自衛隊撤退を希望していることもあり、もしや彼らの自作自演!?とまではいかないまでも、共謀とか犯人の武装集団との馴れ合いというかそんな疑いも感じてしまったり。いかん、人間不信、疑心暗鬼でしょうかね、これは。

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コメント

<徒然ぺんぺん草より>
イラク・イスラム聖職者協会というのは、反米の先鋒的な団体であることは間違いないでしょう。人質の3人に対しても改めてファルージャに招待して「米国の組織的・継続的破壊行為」を実際に見て欲しいだとか言っていたそうです。3人もイラクに残りたいと言っていたそうですから、構図としては、日本政府が身代金を払ったが、それでも3人は帰ろうとしなかった。イラク・イスラム協会も「3人は帰りたくないと言っている」だとか政府に対して言っていたのではないでしょうか。日本政府が彼ら3人を「強奪(帰りたくなかったのに帰ってきたわけだからそういうことでしょう)」できたのは、何か決定的な譲歩をしたのかも知れません。
僕の勝手な空想では、3人は政府からの身代金をイラク・イスラム聖職者協会を通じて人道支援・復興支援に還元させようと考えたのかも知れませんし、イラク・イスラム聖職者協会からのそういう提案に乗ったのかも知れません。金額を吊り上げようとする交渉があって難航したのかどうかは知る由もありません。
そういう流れで考えれば、政府が事情をわかって激怒して「救出費用を請求する」だとか「まだイラクにいたいと言うのですかねえ」といったり、帰国した人質をまるで犯罪人扱いする事情も見えてきます。

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